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収納設計リノベーション RENOVATION with storage RENOAS

お客様との対談!!間取りの話2

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ワンルームをゾーニング

岡田
高柳さんは、今日もさりげなくお洒落ですね。
高柳
ありがとうございます。ここに移ってから、部屋に合わせて身だしなみにも気を配るようになりました。
岡田
入居からもう2年になりますが、改めて使い勝手はいかがでしょう。
高柳
はい。岡田さんには物件探しもしていただいて本当に感謝しています。もともとこの近くのシェアオフィスにいましたから、エリアに愛着もありましたし。そこは絶対に譲れない部分でした。
岡田
ここを見つけた時、「これしかない!」と確信したのは間違いじゃなかったですね。ワンルームに一新するアイデアも広がりました。
高柳
3DKがワンルームに。築39年の中古マンションとは思えないって、お客様はみなさん驚くんですよ。
岡田
ワンルームではあるんですが、土足OKの打ち合わせスペースと、靴を脱ぐワークスペースとに空間を分けました。ちょっとした段差ですが、区分けとしての役割は十分。同時に、高低差を少なくすることで、お客様に対して上から目線にならないような絶妙の高さにしています。
高柳
そういう、きめ細かい配慮がすごいです。段差の部分にメタルをさり気なく配して椅子やテーブルの脚と揃えるとか。
岡田
デザイン事務所なので、お客様から「さすがセンスいいね」と思っていただけるようにがんばったつもりです。さらに、見渡せる空間は、すっきりさせることを徹底しました。
お客様との打ち合わせに使うものは、全て土足エリアの収納に収まるように、スタッフのコートや私物類は全てワークスペースの奥のクローゼットに。このスタッフ用の収納は、打ち合わせテーブルからは見えないように、位置にも気を遣っています。
高柳
開いた時に、ちょっと散らかっててもあわてない(笑)
そして、ルーター類の置き場が全て収納の中にある。これ、すごいです。どうしても配線がごちゃごちゃしますし、ホコリや汚れも防げるので劣化対策にもなって一石二鳥のアイデアです。
あと、すごく感謝しているのは照明ですね。僕は見た目がスタイリッシュなダウンライトのみを考えていたんですが…。
岡田
私が却下してしまいましたね(笑)。実際、目を酷使するデザイン事務所ですから、どう考えてもダウンライトだけでは間に合わない。パソコンの画面も見えにくいですから。そこで、なるべく空間と馴染む、すっきりした蛍光灯を採用しました。
高柳
あの時、渋々ながらも岡田さんのアドバイスにGOを出して、本当に良かった! 目に負担をかけずに作業できるし、シンプルなデザインを選んでくださったので、思ったより違和感ないです。その分、他は色や明るさを自由に変えることができるタイプや間接照明を選んだことで、照明で気分転換もできます。
岡田
作業の道具としての照明、そして空間を演出するための照明。この使い分けが成功しましたね。

遊び心と機能性

岡田
間接照明は無くても作業には不自由しません。けれど、一日の大半を過ごすオフィスです。仕事が終わった後にオフィスで寛ぎたい時もあるでしょう。ですから、機能一辺倒になるのは避けました。
高柳
気分の上がるオフィスだと、デザインのアイデアも湧いてきます。たとえば、床。僕は絶対無垢材のへリンボーンにしたくて。何が何でも。
岡田
その気迫は大いに伝わってきました(笑) 高柳さんのように、ここだけは絶対にこだわりたい、ここは譲れるといった整理ができていると計画もスムーズに進むんです。このヘリンボーンの床は、ナチュラルだけどモダンで、グレーのソファとの相性も抜群です。遊び心のある空間が生まれているかな、と。
高柳
遊び心といえば、パウダールーム。ここ、自慢の空間になってます。お客様もほぼみなさん驚きます。「お洒落なバーみたい(笑)」
岡田
え?こんなに?っていうほど広い。しかも、ほの暗く。ドラマティックに。こういう場所がカッコいいと、お客様にかなりアピール度高いです。
広さでいうと、パウダールームは広く。けれど、ワークスペースに隣接する水回りは最小限の大きさにとどめました。お話を伺っていると、給湯関係は、珈琲を淹れたり湯を沸かせる程度でよい、と。ですからできるだけ小さく収めました。
高柳
はい。あと岡田さんは、場所もしっかり気を配ってくださいましたね。パウダールームは打ち合わせ用の土足エリアとはドアで隔たっているので、気兼ねなくご利用いただけます。お客様は靴を履いたままで問題ないですし、スタッフはスリッパで。給湯関係はワークスペースのすぐ横なので、ちょっと飲み物が欲しい…という時の動線もバッチリです。
岡田
パウダールームと給湯室は、「水まわり」という点では共通していますが、利用者にとっては目的が全く違いますよね。パウダールームは、部屋に入ってすぐの玄関と打ち合わせスペースの近くに、給湯室は部屋奥のスタッフルームの近くに配置することで、それぞれの空間を最も使いやすい場所に配置しました。ただし、全く別の場所に感じさせながら、実は図面的には壁を隔てて隣り合っているので、水回りのメンテナンス性はしっかり確保されています。
高柳
そういう細かい気遣いが、プロならではですね。
細かいといえば、大型のコピー機がすっきり収まるモジュールも素晴らしいです。
岡田
「あとわずか1センチのためにドアが開かない」とか「本棚が入らない」というストレスはゼロのはずです。基本となる構造躯体はそのままに、あとは完全に自由というリノベーションならではのメリットだと思います。
遊びだけでも機能だけでもダメ。その両方を備えた空間づくりがベストというのがリノアスの考えです。

お客様との交流の場として

高柳
使い勝手とは別の部分ですが、このオフィスに移転してから、お客様が増えました。
特に仕事の用事がない時でも、「ちょっと近所に来たから寄ってみたよ」という感じで。僕も仕事にゆとりのある時は、一緒に一服したり。お客様同士が名刺交換したりして、コミュニケーションの場にもなっています。こんな風に、気軽に寄ってもらえるオフィスが理想でした。何気ない会話から仕事が発生したり、アイデアが生まれたりもしますから。
岡田
ある意味サロンとしての役割も果たしているわけですね。シェアオフィスもコミュニケーションの場となりますが、やはり、ゆっくりと落ち着いて…という感じにはならないですからね。
高柳
その点ここは、すごく居心地がいいから、お客様もリラックスできるみたいで。落ち着いたグレートーンでまとめているので、集中したい時にはぐっと仕事の中に入り込んでいけますし。
カッコよくなってうれしい。けど、それ以上のものが実は沢山あって。正直、収納や動線等をしっかりと考えると、そこから得られるメリットがものすごくあることをこの2年間で実感しました。
岡田
自宅にはこだわっても、オフィスは「仕事さえできればそれで」という考えの方がまだまだ多いように思います。けれど、高柳さんが実感なさったように、収納や間取り、動線計画によってより効率よく高品質な仕事ができれば、それに越したことはありません。リノアスではそこを徹底して追及します。
逆を言えば、高柳さんはご自身の仕事についてしっかりと分析ができているから、今のこの事務所が実現できた、と言えるかもしれません。
高柳
岡田さんと間取りのことなど話をしながら、「そうか」「そうだな」という具合に、自分自身でもいろいろと整理ができたように感じています。
この事務所をベースに、これからもより一層仕事の品質を高めて、様々なことにチャレンジしていきたいと思っています。
岡田
そのチャレンジに応えることができる空間であるために、あえて「余白」を残しました!
高柳
そこ、大事です。僕にとって。捨てられない資料等もどうしても増えてしまうので、臨機応変に棚などを増やせるから安心です。
岡田
収納面はもちろん、デザイン事務所なので、作品を展示したり、壁一面にグラフィックを入れたりアートを飾ったり。あえて完成させすぎないようにしたのも、今回のリノベーションのポイントです。完成後もどんどん進化していくような、そんな事務所になるといいな、と。
高柳
もうすでに、いろいろとアイデアが湧いてます。
岡田
その際は、是非またリノアスにお手伝いさせてくださいね。
高柳
もちろんです。頼りにしています!

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